線データの編集 |
国土交通省の国土地理院では、日本の国土の地図を、インターネット上で、公開しています。 さらに、行政区域・河川・湖沼・鉄道・道路などの、位置情報が、ダウンロードでき、利用できます。 国土地理院の地理情報は、民間企業の利用と異なり、永続的な情報利用と無償利用が、期待できます。 従って、国土地理院の地理情報を利用した、ホームページの開発が、重要です。 javascriptを利用した、Webベージでは、地図上での河川などの表示には、その緯度経度が、必要です。 国土地理院の河川データなどは、XMLファイルとして、提供されています。 このファイルには、河川名などの名称や、その緯度経度が、含まれています。 従って、Webベージでのデータの利用には、XMLファイルから、緯度経度情報の抽出が、必要になります。 そのためには、XMLファイルから、必要なデータを抽出する、プログラムの作成が、必要です。 国土地理院の河川・鉄道・道路などの線データは、複数に分割されて、提供されています。 分割された線データの使用は、線上での二点間の距離の計算など、利用上での、困難をもっています。 従って、分割された線データを、一本に統合する、線データの編集が、必要となります。 この作業は、「線データの編集」のホームページの利用により、可能になります。 河川情報などは、都道府県毎に、提供されています。 北海道の石狩川の位置情報は、以下のような、XMLファイルの中に、存在します。 ・・・ <gml:Curve gml:id="c-32369"> <gml:segments> <gml:LineStringSegment> <gml:posList> 43.63626622 141.91299687 43.63603250 141.91296201 43.63574461 141.91290428 ・・・ 43.62616603 141.88794396 43.62606496 141.88781585 43.62599372 141.88772901 </gml:posList> ・・・ <ksj:location xlink:href="#c-32369"/> <ksj:riverCode codeSpace="RiverTypeCode.xml">8101030001</ksj:riverCode> <ksj:sectionType>1</ksj:sectionType> <ksj:riverName>石狩川</ksj:riverName> ・・・これらのデータより、PHPプログラムを用いて、石狩川に関する、以下のデータを作成します。 石狩川-1@&43.68005529,141.98350865&・・・&43.67712757,141.97758465& 石狩川-2@&43.63626622,141.91299687&・・・&43.62599372,141.88772901& ・・・ 石狩川-184@&43.90600932,142.59449361&・・・&43.90599496,142.59001544& 石狩川の線データは、184個に、分割されています。 線データの様式は、名称-連番@&緯度,経度&・・・、とします。 分割された線データを統合して、一つの線データを作成するのに、「線データの編集」を、利用します。 (1)をクリックし、PC上の線データのファイルを、選択します。 分割された線データが、各線毎に、赤いマーカーを始点として、地図上に、表示されます。 地図上から、線の編集に必要な、始点の連番を、探します。 石狩川の例では、その連番は、119です。 さらに、終点の連番を、探します。 始点と終点の連番を、線の編集 始点から 終点までに、入力します。 をクリックし、線の編集を、行います。 ![]() (2)編集結果が、順番のリストに、表示されます。 石狩川の例では、119,120,121,・・・66,76,78の順に、統合されます。 統合の結果を図示するために、線の色として、blueを選択し、を、クリックします。 ![]() (3)編集結果が、地図上に、表示されます。 ![]() (4)未処理のリストに、102と140が、表示されています。 線102の様子を知るために、線の色を変更し、線の選択において、石狩川-102を、クリックします。 orange色の線102は、線103に接続するものであり、順番のリスト中には、含まれていません。 線102が含まれないために、線103の終点と、線101の始点が、直結され、下図の様になりました。 そこで、リストを、・・・,103,101,・・・から、・・・,103,102,101,・・・に、変更します。 同様の処理を、線140に関して、行います。 ![]() 線の色にblackを選択し、を、クリックすると、変更の結果が、表示されます。 ![]() (5)一つに統合された緯度経度が、線情報のテキスト領域に、表示されます。 このデータは、テキストデータとして、ファイルに保存して、線情報の表示に、利用できます。 ![]() (6)線データの方向性に関して 国土地理院の河川データは、上流から下流に向かって、緯度経度データが、作成されています。 しかし、鉄道・道路の線データは、線の方向性に関して、一貫性が、見出されません。 下図は、JR北海道の、根室線の一部を、表示しています。 マーカーの番号は、左側から、112,88,13,60,68であり、112と88、60と68は、近接しています。 黒色で示される線88と13は、左側から右側に、伸びています。 赤色で示される線60と68は、右側から左側に、伸びています。 統合される線は、左側から右側に、伸びます。 従って、線60と68の方向性は、逆転することが、必要です。 そこで、負の符号をつけて、-60,-68と、表現します。 線番のリストは、・・・,112,88,13,-60,-68,・・・と、示されます。 ![]() 線の方向性に、不都合がある場合は、統合される線に、不自然な結合が、見出せます。 下図は、線番のリストを、・・・,112,88,13,60,-68,・・・に、変更した結果です。 ![]() (6)線データの除去に関して 下図は、大牟田川副線の道路の一部を、示しています。 図中に、不自然な結合が、多く見出されます。 これに関与する線番リストは、・・・,36,34,-31,-33,-32,-13,-27,-12,-35,23,14,・・・、です。 不自然さの原因は、線番33の関与にあると、推定されます。 ![]() そこで、線番33に連結する線番を、検出します。 赤い線で示される、線番31,32,34が、見出せます。 線の編集において、を除く、を、再度行います。 ![]() の結果を、図示します。 線番のリストとして、・・・,36,35,12,27,13,14,・・・を、得ました。 ![]() (7)部分的な統合に関して 部分的な、線の統合が、できます。 線の編集において、始点から 終点までの線番を、入力します。 さらに、始点の一つ手前の線番を、を除くに、入力します。 これにより、始点の一つ手前の線番の方向への、統合の可能性が、除外できます。 をクリックすると、統合が、行われます。 下図は、大牟田川副線において、始点から 終点まで、を除いた、結果です。 ![]() (8)各種の線データが、ダウンロードできます。 統合前のデータ
統合後のデータ
なお、本データは、国土数値情報ダウンロードサービスの行政区域データ(GML形式)より、作成しました。 |