シャンポリオンによるロゼッタ・ストーンの解読 ロゼッタ・ストーンは、1799年にナポレオンのエジプト遠征のさいに、発見されました。現在は、大英博物館に展示されています。石碑は、紀元前196年の古代エジプトの情報が記録されています。石碑は、三種類の文字を用いて記述され、その解読は1822年にシャンポリオンによってなされました。このことは、以下のことを示唆しています。歴史は、史料の保存がなければ、人類の知識から消滅します。人類が用いる言語は、永遠に継続するものでなく、文明の盛衰に伴って、失われることもあります。古代エジプト文字の解読が可能だったのは、それに対応するギリシャ語が記載されていたからです。従って、史料の保存は、史料そのものの保存だけでなく、保存する時代に対応した言語を用いて、読み下し文を作成するなど、情報として保存する努力が必要です。 史料の保存 紙を媒体とした史料の保存は、媒体自体の保存が重要です。同時に、史料が災害などで失われることを想定した対策として、史料の複写物を作成することも必要です。「電子書庫・書籍・ノート」は、史料の保存と活用に利用できます。 さらに、史料に記載されている内容を解読し、テキスト情報として保存することが大事です。 江戸時代の文書は、御家流の字体で記録されています。記録された文字が、現代用いているどの文字に対応するのか、確定する作業が必要となります。 古文書を解読できる人が減少しています。情報が継承されないと、歴史の認識が困難になります。古文書の解読作業に、「電子書庫・書籍・ノート」の利用が可能です。また解読には、一定の熟練が必要です。その訓練にも利用できます。 古文書の解読 古文書の解読に必要な物は、古文書,ノート,筆記用具,辞書などです。。江戸時代の文書の解読は、くずし字解読辞書を用いて、解読結果をノートに書き写す作業になります。解読が終わったら、活字にして残す作業になります。この作業は、媒体として紙や鉛筆などが利用されてきて、労力と時間を要する作業だったと思います。 しかし、情報処理技術を用いることにより、労力と時間を大幅に削減することが可能です。例えば、活字にする作業は、解読しながらパソコンに入力することにより、ノートに記載しさらにパソコンに入力するより、作業の手間が省けます。また、電子書籍化したくずし字解読辞書を用いることにより、作業環境が改善されます。 「電子書庫・書籍・ノート」を用いた古文書の解読作業 古文書の解読作業に、「電子書庫・書籍・ノート」を用いる方法を説明します。 @ 文書を、デジタルカメラなどで複写をします。 A を用いて、電子書籍用のファイルと電子ノート用のファイルを作成します。 なおOCRソフトは、利用できません。 B くずし字解読辞書をスキャナーで複写し、を用いて、電子書籍用のファイルを作成します。 C を用いて、史料の電子書籍を開きます。 必要があれば、くずし字解読辞書も開きます。 D 電子ノートのテキスト領域に、解読文を入力します。 ボタンにより、電子ノート用のファイルが更新されます。 E くずし字解読辞書は、キーワード検索を利用して、参照します。 F 入力済みと類似箇所が出現することがあります。 それを参照したいときは、を用いて、別のWindowに史料の電子書籍を開きます。 ボタンをクリックしてください。電子ノート用のファイルは更新されません。 G 電子ノート用のファイルの更新に関して。 本ソフトは、同一の電子書籍を、何重にも開くことができます。 多重にテキストの更新を行なうと、電子ノート用のファイルの内容に、不都合が生じます。 それを避けるために、更新に用いない電子書籍は、ボタンをクリックしてください。 また、を一度クリックすると、ボタンが表示されません。
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