写真の整理と活用



現在は、デジタルカメラの発展と普及により、カメラの利用が容易になり、大量の画像が生成されています。大量の画像は、ハードディスクなどの記憶装置に蓄積され、その効果的な整理が問題となります。画像へのアクセスを考慮すると、それを保存するフォルダーやファイルに、意味をもたせる方法があります。この方法は、ファイル名の変更を伴い、大量のファイルを取り扱うには、効果的ではありません。また、必要とする画像の検索は、個々のファイル名の確認が必要となり、容易ではありません。
エクスプローラを用いて、フォルダーを開くと、サムネイル(thumbnail)により、画像の確認が可能です。これを用いて、画像を検索することが可能です。しかし、大量のファイルが対象だと、多大な検索時間を要する場合も生じます。

「電子書庫・書籍・ノート」の利用によって、写真の保存・整理・検索に新たな可能性が生まれています。

写真を整理する
@ 記憶装置に、写真用のフォルダーを設けます。
A 写真用のフォルダーの下位フォルダーに、デジタルカメラなどから画像を複写します。
   フォルダー名に意味をもたせる必要はありません。せいぜい、撮影年月程度にします。
B OCRソフトを用いて、テキスト情報を取得します。このスッテプは、省略できます。
C を用いて、「電子書籍」用のファイルを作成します。
D を開き、電子ノートを用いて、画像の解説を入力します。
  例えば、検索のキーワードとなる場所・人名・事物など。
  総てのページに入力する必要がなく、前後のページの内容から判断します。
  検出結果として、該当するフォルダー名が表示されます。
E 必要な画像を探すときは、を用い、写真用のフォルダーを対象に、キーワード検索を行います。
F を利用し、必要なファイルのコピーをします。

写真へのアクセス方法
上記の方法では、画像のファイル名からその内容は想像できません。ファイルの内容の確認は、サムネイルか「電子書籍」によります。の利用により、フォルダー名・書籍名・ページ数が表示されるので、それを利用してファイルへのアクセスができます。また、必要であれば、を利用して、目的とするファイルを取り出せます。さらに、膨大なファイルから、特定の項目に関するファイルを抽出することが容易にできます。

のキーワード検索を利用して、ファイルへアクセスする方法
@ 年月日・時刻・曜日での検索ができます。
  年月日は、****y**m**d の形式で、電子ノートに記録されています。
  例えば、2017年4月1日は、"2017y04m01d" です。
  4月の写真は、 "4m" のキーワードで検索できます。
  時刻は、**j**f**b の形式です。
  曜日の記録は、 "(Mon)","(Tue)","(Wed)","(Thu)","(Fri)","(Sat)","(Sun)"です。
A 人名・地名・コメントなど、電子ノートを用いて作成します。
  これらのキーワードを用いて検索します。
B 撮影のとき、案内版・看板・パンフレットなど文字情報を取り込みます。
  OCRソフトの利用により、文字情報を電子ノートに取り込みます。
  これにより、コメント入力の省略化が図られ、キーワードの選択肢が増えます。
     


「電子書庫・書籍・ノート」を利用して、写真を活用する

(1) GPS情報を活用する
デジタルカメラで得られる画像は、JPGファイルとして記録されます。JPGファイルには、画像情報以外に、撮影日時がExif情報として記録されています。さらに、GPS機能をもったデジタルカメラ(スマートフォンを含む)は、位置情報が記録されています。
「電子書庫・書籍・ノート」は、GPS情報を利用して、撮影地点をグーグルマップ上で確認することができます。
GPS情報は、以下のような活用が可能です。
@ 野外調査などで、調査地点を地図上で確認できます。
A 旅行先などの未案内な場所が、地図上で確認できます。
B グーグルマップから、撮影地点の住所(郵便番号を含む)が得られます。
C 現場の確認などで、その日時と地点が記録され確認できます。

(2) 季節の情報を活用する
花の開花時期など、季節の情報が利用できます。
例えば、藤の開花時期の問い合わせに対して、過去の花の写真の撮影日時を考慮して、応答が可能になります。このためには、「電子ノート」で花の名称を入力しておくことが必要です。

(3) 文字情報を活用する
撮影した画像を整理し、アクセスを容易にするためには、画像に関するコメントが重要です。
コメントの作成を容易にするためには、看板・案内板・パンフレットなどの文字情報を、メモ帳代わりに、同時に撮影することが必要です。
「電子書庫・書籍・ノート」を利用して、文字情報を参照して、「電子ノート」でコメントの入力を行います。
また、OCRソフトとを用いて、文字情報を「電子書籍」に取り込みます。
こうすることにより、のキーワード検索により、画像へのアクセスが容易になります。

(4) を活用する
を活用することにより、項目別の写真集を容易に作成することができます。
また、作成済みの写真集に、追加して「切り抜き」もできます。