連番ファイルの処理





「連番ファイルの処理」

連番ファイルとは 利用目的 機能 利用の手順 利用の留意点


「連番ファイルの処理」の利用例

画像ファイルの追加 画像ファイルの挿入 画像フォルダーの統合
OCR・PDFソフトの連番処理 片面複写ADFスキャナー 見開きのページの分割
その他



連番ファイルとは

「電子書庫・書籍・書類・ノート」で用いる画像ファイル名は、“書名_連番.拡張子”の、様式です。
この連番は、1から始まる、連続した、自然数です。
連番情報によって、画像ファイルへのアクセスが、可能になります。
「電子書籍・書類」の編集などには、飛び飛びの値をとる、連番が、必要な場合があります。
「連番ファイルの処理」は、これらの連番の設定に、対処します。

利用目的

「連番ファイルの処理」は、以下の処理に、利用できます。
@ 画像ファイルの追加や挿入に、利用します。
A OCRソフトやPDFソフトの、連番処理に、対処します。
B スキャナーの不都合に、対処します。
C 画像ファイルの編集に、利用します。

「連番ファイルの処理」の機能

「連番ファイルの処理」は、以下の機能を有し、上記の処理を、可能にします。
@ 画像ファイルとして、JPGファイルとPDFファイルが、利用できます。
A 画像ファイルの書名が、変更できます。
B 連番の初期値と増分が、設定できます。
C 連番の設定は、昇順・降順・日時順のいずれかを、選択できます。

利用の手順

利用の手順は、以下のとおりです。
@ 処理の対象となるフォルダーを、選択します。
A フォルダー内の、JPGファイルとPDFファイルに関し、ファイル一覧が表示されます。
B 表示画面の初期設定として、書名がフォルダー名、連番が1、増分が1、昇順 が表示されます。
C 必要に応じて、書名、初期値、増分を、変更します。
  連番の振り方も、降順 か日時順 に、変更します。
D を、クリックします。
E 処理結果が、表示されます。
 
ファイル名と連番
初期設定
変更後


利用の留意点

処理に関して、以下の点に、留意してください。
@ 連番は、初期値をn、増分をiとすると、
  n,n+i,n+2*i,n+3*i,・・・ です。
  例えば、初期値を1000、増分を10とすると、連番は、
  1000,1010,1020,1030,・・・ です。
A 画像ファイル名には、撮影日時などの連番情報が、"_"や" "の記号を用いて、記録されています。
  昇順・降順の連番の振り方は、これらの付加された連番情報をもとに、処理します。
  "_"を含まないファイル名は、「書籍・書類の準備」の「ファイル名の変更」を用い、変更してください。
B 昇順は、連番情報値の小さい方から、降順は、連番情報値の大きい方から、順次連番を振ります。
C 拡張子は、”PDF”は ”pdf”に、”JPG”は ”jpg”に、変更されます。
D 画像ファイル名中の書名は、処理の対象外です。書名によるソートは、行いません。

「連番ファイルの処理」の利用例

「連番ファイルの処理」は、以下のような場合に、利用できます。

(1) 画像ファイルの追加

例として、追加先の画像フォルダー名を、aとし、追加する画像フォルダー名を、bとします。
@ フォルダーaを選択し、を、クリックします。
A フォルダーbを選択し、初期値を、追加先のファイル数より大きい値に変更し、を、クリックします。
B フォルダーbの画像ファイルを、フォルダーaに、複写します。
C フォルダーaを選択し、を、クリックします。

(2)画像ファイルの挿入

スキャナーなどの不都合により、画像ファイルの一部に、欠落が、生じることがあります。
欠落部分を補ために、画像ファイルの挿入が、必要になります。
画像ファイルの挿入は、以下の手順で、行います。
例として、挿入先の画像フォルダー名をa、20ページ以降に、挿入するとします。
また、挿入する画像フォルダー名を、bとし、4ページを、挿入するとします。
この場合の処理は、以下の手順を用います。
@ フォルダーaを選択し、初期値を10、増分を10に変更し、を、クリックします。
  連番は、10,20,30,・・・,100,110,・・・,200,210,・・・になります。
  ページ番号は、連番の下一桁を除外した値になります。
  挿入先は、20ページ以降となり、その連番は、201から始まります。
A フォルダーbを、選択し、初期値を201に変更し、を、クリックします。
B フォルダーbの画像ファイルを、フォルダーaに、複写します。
C フォルダーaを選択し、を、クリックします。
(注) 連番の初期値と増分は、挿入する画像ファイルより、一桁大きい数です。
    例えば、挿入する画像ファイルが12であれば、連番の初期値は100、増分は100です。

(3) 画像フォルダーの統合

複数の画像フォルダー内の画像ファイルを統合し、新規の画像フォルダーの作成を、以下の手順で行います。

@ 統合する画像フォルダー名を、統合する順番を間違えないために、a1,a2,a3,・・・、に変更します。
A フォルダーa1を選択し、書名・増分・昇順は、初期設定を用います。
B 連番の初期値を、変更します。初期値は、画像ファイルの最大値より一桁大きな値を、設定します。
  例えば、最大値が2100とすると、初期値を10000に、変更します。
C を、クリックします。
D フォルダーa2を選択し、初期値を20000に変更し、を、クリックします。
E 以下、同様の処理を行います。
F 総てのフォルダーの処理が終了したら、新規のフォルダーを作成し、総ての画像ファイルを、複写します。
G 新規のフォルダーを選択し、を、クリックします。
 
(4)OCR・PDFソフトの連番処理

OCRソフトの利用に際し、画像の処理の順番に、不都合が、生じることがあります。
PDFソフトでは、分割型より統合型ファイルを作成する際に、その処理に不都合が、生じることがあります。
不都合が生じる連番は、以下の場合です。 連番が、1, 2, ・・・, 9, 10, 11, ・・・ の様な場合、
その処理の順番が、1, 10, 11, ・・・, 19, 2, ・・・ と、なることがあります。。
それを回避するには、連番を、1001, 1002, ・・・, 1009, 1010, 1011, ・・・ に、変更します。
連番の変更は、以下の手順を、用います。
@ フォルダーを選択して、初期値を1001に変更し、をクリックします。
A 連番を変更したフォルダーを用い、OCRソフトやPDFソフトを、利用します。

(5) 片面複写ADFスキャナー

背表紙を裁断した書籍の複写では、ADF機能(自動原稿送り装置 )をもつスキャナーを、利用します。
ADF機能をもつスキャナーには、両面複写のスキャナーと、片面複写のスキャナーが、あります。
両面複写のスキャナーは、紙面の表と裏を、連続して複写し、連続した連番の画像ファイルを、出力します。
片面複写のスキャナーは、最初に紙面の表を複写し、次に裏の複写を、行います。
裏の複写作業は、書籍の最終ページから処理され、処理順に画像ファイルが、出力されます。

片面複写のスキャナー利用すると、表の画像ファイルと裏の画像ファイルを、統合する必要があります。
この処理は、以下の手順で、行います。
@ 表の画像ファイルのフォルダーを、aとし、裏の画像ファイルのフォルダーを、bとします。
A フォルダーaを選択して、増分を2に変更し、をクリックします。
  連番は、1,3,5,・・・になります。
B フォルダーbを選択して、初期値を2,増分を2に変更し、降順を選択し、をクリックします。
  連番は、2,4,6,・・・になります。
C フォルダーaに、フォルダーbの画像ファイルを、コピーします。
D フォルダーaを選択して、をクリックします。


(6) 見開きのページの分割

背表紙を切断できない書籍の複写は、見開きの2ページが、一つの画像ファイルになります。
見開きのページを、左右に分割した画像ファイル作成する場合は、以下の手順を用います。
@ 二つのフォルダーaとbに、全部の画像ファイルを、格納します。
  フォルダーaは、右側のページ用、フォルダーbは、左側のページ用です。
A フォルダーaを選択し、増分を2に変更し、をクリックします。
B フォルダーbを選択し、初期値を2、増分を2に変更し、をクリックします。
C 画像処理ソフトを用いて、フォルダーaの画像の右半分を切り抜き、上書き保存します。
D 画像処理ソフトを用いて、フォルダーbの画像の左半分を切り抜き、上書き保存します。
E フォルダーaに、フォルダーbの画像ファイルを、コピーします。
F フォルダーaを選択して、をクリックします。

(7) その他

OCRソフトやスキャナーには、一度に処理できる画像ファイルの数に、上限がある場合があります。
上限を超えた場合、画像ファイルを分割して処理する必要があり、その対処が、必要です。

例えば、OCRソフトの場合、上限値が500、画像ファイル数が2100とすると、5回の処理が、必要です。
連番の設定は、処理の順序の問題と、分割数が容易に認識できることを考慮し、初期値を1001に、変更します。
連番は、1001,1002,・・・,1500,1501,・・・,2000,2001,・・・,2500,2501,・・・になります。
最初の処理で、1001〜1500を、次に1501〜2000を、・・・、最後に3001〜3100を、選択します。

スキャナーの場合 出力先をPDFファイルに選択すると、統合型PDFファイルが、作成されます。
例えば、PDFファイルの上限値が1000ページの場合、2100ページのスキャンは、3回の処理が必要です。
この対処は、以下の手順を、用います。
@ スキャンする資料を、上限値を1000ページとし、適当な分量に、3分割します。
A 分割した資料毎に、スキャンすると、3つの統合型PDFファイルが、出力されます。
B 三つのフォルダーa1,a2,a3を用意し、PDFソフトを用い、分割型PDFファイルを、順次作成します。
C 各フォルダーの初期値を、a1を1001、a2を2001、a3を3001、に変更し、をクリックします。
D a2とa3の画像ファイルを、a1に、複写します。
E a1を選択し、書名を変更し、をクリックします。